ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の東京公演へ行ってきました!
あっとう間に6月。少しずつ曇りがちの日が増え、まとわりつくような暑さが、梅雨入り間近であることを知らせてくれています。
皆さんはいかがお過ごしですか?
帰国から早2週間。私は、爽やかなヨーロッパの気候が懐かしくて仕方ありませんが、旅の疲れを癒す間もなく忙しない日々に追われています。でも、時差ボケしない体質なので、まだ恵まれているかも知れません。
さて先日、ドイツの管弦楽団「ゲヴァントハウス」が来日公演を行いましたが、それに合わせドイツ観光局とザクセン州観光局が実施したプレス発表会と、サントリーホールで行われたゲヴァントハウス管弦楽団の演奏会にお招きをいただきました(その1週間前に同じくサントリーホールで行われた「日本・ハンガリー外交関係樹立150周年記念コンサート」にもお招きいただいていたので、偶然にも2週連続のサントリーホール!)。
当日は、プレス発表会の冒頭にゲヴァントのメンバーによる四重奏が行われ、後にはアンドリス・ネルソンス指揮による「いぶし銀」とも評される深みのある感動的なブルックナーと、音楽好きの私には盆と正月が一緒に来ような幸せな1日となりました。
余談ですが、ドイツは幼い頃、私に音楽の愉しみ方を教えてくれた国でもあります。
世界最古の民間管弦楽団「ゲヴァントハウス」
クラッシック音楽好きの方であればご存じの方も多いと思いますが、「ゲヴァントハウス管弦楽団」について簡単にご紹介をいたしましょう。
「ゲヴァントハウス管弦楽団」は、ドイツ東部のザクセン州にある都市ライプツィヒを拠点とする管弦楽団です。1743年に民間人の手によって創設された世界最古の民間管弦楽団で、有名な作曲家メンデルスゾーンもカペルマイスターを務めた歴史あるオーケストラです。
初めての来日公演は「ベルリンの壁」が築かれた1961年。日本ではじめてベートーヴェンの交響曲ツィクルスを行った海外オーケストラでもあります。本拠地の「ゲヴァントハウス」をはじめ、「ライプツィヒ・オペラ」や「トーマス教会」の3ヶで演奏し、年間約70におよぶ主要コンサートをこなしています。
ライプツィヒは、州都ドレスデンとともに「音楽」とは切っても切れない密接な関係にある町で、誰もが一度は学校で見聞きしたことがあろう、J.Sバッハやワーグナー、先述のメンデルスゾーン、ロベルト&クララ・シューマンといった著名な音楽家ゆかりの場所が数多く点在しています。ワーグナーと密接にかかわるマーラーもその一人です。
2021年には「マーラー フェスティバル」開催
マーラーの没後100周年にあたる2011年、ゲヴァントハウス管弦楽団は「マーラーフェスティバル・ライプツィヒ」を開催していますが、その第2回目が2021年の5月13日から24日まで開催されるそうです。
この年はマーラー没後110年という節目の年にあたりますが、マーラーの全交響曲とオーケストラ作品が聴ける類まれな音楽祭となることから、ゲヴァントハウスのジェネラル・ディレクターであるシュルツ氏は『この機会にマーラーとライプツィヒの結びつきも知ってもらいたい』とおっしゃっていました。
この音楽祭には、ベルリンフィルやバイエルン放送交響楽団をはじめ、ロンドン交響楽団やウィーンフィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団なども招かれるとのこと。
チケットもすでに発売になっているそうなので、マーラーファンの方はお早めに!