エストニアの黒パン「レイブ」を食べたことありますか?
ドイツから北欧にかけての広い地域で食されている黒パン。バルト三国の一番西に位置する国リトアニアでは「ルギネドゥオナ」と呼ばれ、古くから旅する時にこのルギネドゥオナを持っていると、病気や火災から身を守るとされています。
そんな黒パンですが、同じくバルト三国の一番北にあるエストニアでは「レイブ」と呼ばれています。
エストニアで伝統的に食されているこのレイブは、かつては貧しさの象徴でもありましたが、近年はその栄養価が見直され新しいレイブのベーカリーも増えているようです。
その一つ「ムフパガリ—」は、エストニア国内で展開する黒パン専門店。首都のタリンやタルトゥなど、エストニア各地で10店舗あまりを構えています。
黒パンは、人によっては慣れるまで酸味が気になるかも知れませんが、ムフパガリのレイブからはその酸味は、それほど強くないので初めての方でもかなり食べやすいと思います。
エストニアのレイブは病みつきになる美味しさです!
噛めば噛むほど口の中に美味しさが広がるレイブの主原料はライ麦。小麦粉やイーストを使わずに、ライ麦をベースにモルト粉やハーブを配合して焼き上げたパンですので、グルテンが気になる方にもおすすめ。ここの店舗の黒パンは、隣のカフェでも提供されています。
日持ちもするこのレイブはお土産にも最適なのですが、実は湿気を吸収しやすいのが日本人泣かせ。特に湿度が高くなる日本の梅雨から夏には大敵です。夏のエストニア旅行で日本に持ち帰ったら、風味が落ちないように冷凍庫で保存して、早めに食べてしまいましょう!
ヨーロッパでは、硬くなって食べられなくなったパンを脱臭剤代わりに使うという生活の知恵がありますが、食べ残った黒パンは除湿剤代わりに活用(?)できるかも知れません。